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ぼくのアスペルガー症候群―もっと知ってよぼくらのことを

20th, 2008

   本書は、アスペルガー症候群(AS/高機能自閉症)と診断された北アイルランドに住む10歳の少年、ケネス君が、口述タイプも含め自分自身の言葉で、自分のことやアスペルガー症候群について著した手記である。自分の生活や好きなこと、人とちがっていること、感じていることなどについて、素直に語っている。
   ケネス君は、大勢の人が好きじゃない。ほかの子のしゃべり声は、耳の中で爆発するダイナマイトのように感じられる。ほとんどの食べ物を食べることができず、それが最大の悩みのひとつになっている。だけど、おろしたレッド・レスターチーズは大好き。言葉に興味があり、人が話しかけてくると、しゃべっている言葉が文章になって見えてくる。そして、算数も得意だ。ケネス君がASだと分かったのは8歳のときだった。しかし、ケネス君は人とちがっているのが好きで、自分であることを誇りにしている。だから、ほかの子と違うからといって、同じようことをさせるべきじゃない。その子にとって意味のないことを無理強いしてはいけないと訴える。そして、普通の人たちは、ASを理解するためにもっと努力すべきだという。
   本書には、ASや自閉症を理解するための情報やヒントがいっぱい詰まっている。読字困難のある人にも字面を追いやすいよう柔らかい大きめのゴシック文字が使われ、小学校3年以上で習う漢字にはすべてふりがなが付けられているので、小学校低学年も含め幅広い読者層におすすめしたい。(清水英孝)クリエーター:Kenneth Hall、野坂 悦子

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