Archive for 月 23rd, 2007

相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた (講談社現代新書)

月 23rd, 2007

NHKの報道記者、首都圏向けニュースのキャスターなどを経て、「週刊こどもニュース」の語り手であるお父さん役を務める著者。本書では、相手にわかりやすく伝える「話し方」について、試行錯誤を繰り返してきたという報道現場での30年の歩みを振り返っている。
初めての「サツ回り」で、緊張して取材相手の警察官に挨拶すらできない状態から、工夫を重ねて信頼を築き、やがて情報をもらえるまでにいたったこと、事件・事故の現場リポートで、書いた文章をそのまま読み上げることへの疑問から「自分の言葉」を探ったこと、ニュースキャスター時代に目線をどこに置いて話すかや、「全体像」をどうやって見せるかに腐心したこと…。エピソードにはみな、報道現場に特有の緊迫感が流れている。
そこから得た方法論として、相手と話しやすくするための「共通体験」づくり、「つかみ」や「息づかい」などのテクニック、聞く人の知りたい順に話す工夫などのほかに、あらかじめ自分の頭の中で「絵」を描いて説明する、まず「言葉にする」ことで考えを整理するといったアドバイスも示している。
「週刊こどもニュース」で「わからない」を連発するこどもに向き合った経験から、相手は何を知らないのか、この話し方でわかってもらえるのか、本当に伝わっているのか…という「自問自答」や「相手への想像力、相手への思いやり」の大切さを痛感したという著者。その真摯な姿勢から、伝えることの真髄が学べる。(棚上 勉)クリエーター:池上 彰

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ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター

月 23rd, 2007

今作で5作目と、長い歴史をもつカプコンの名作RPGの最新作が、これまでのシリーズとはひと味もふた味も違った新しい世界観とゲームシステムを引っさげてPS2に登場する。
巨大な「災い」によって地表は瘴気(しょうき)にあふれ、もはや人間が住める場所ではなくなった。人々は生き残るために地下深く潜り、長い年月のあいだ、陽の当たらない生活を余儀なくされる。主人公リュウは、能力が低い人間たちに任せられる仕事のひとつ、下層地域の警備を勤める下っ端のサードレンジャー。幼い日に測定された1/8192という数字は、一生昇進できることなく今の仕事に甘んじなければならないという厳しい現実を表していた。しかし、ある事件をキッカケにニーナという不思議な女の子を助けたことで、リュウの新しい物語が始まっていくことになる。
前作シリーズまでとはうって変わって、薄暗い地下世界がゲームの舞台となる本作だが、ゲームシステムもまったく新しいものが導入されている。「SOL(ソル)」と名づけられたこのシステムは、プレイを繰り返していくことで新たなイベントやストーリーが追加されていき、徐々に物語の全ぼうが明らかになっていくというもの。ゲームオーバーになっても、やればやるほど新しい真実が見えるようになっている。なお、地下3Dダンジョン内で、敵に囲まれたり障害物に行く手をはばまれた場合などには、登場するキャラクターそれぞれに用意されている特有のアクションを駆使してその場を切り抜けなければならない。キャラクターを状況に応じて切り替え、使い分けていくのが本作のポイントととなるだろう。
また、音楽では作曲に崎元仁、音響監督に光田康典のビッグネームを起用。鬼束ちひろによるテーマ曲なども話題となっている。(荒沢有紀哉)

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Moondog Matinee

月 23rd, 2007

1973年、ザ・バンドは岐路に立っていた。『ロック・オブ・エイジス』のコンサート・レコーディングでプロとしてのキャリア第1期の総括をすませたロビー・ロバートソンは、ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキに触発され、おもしろ半分に野心的なプロジェクトに手を出した。しかし、未知の領域へと分け入る代わりに、5人はクラレンス・“フロッグマン”・ヘンリーやプラターズ、ファッツ・ドミノらを思わせるオールディーズを再生したLPで、安ホテルで過ごした日々に再び耳をすますことを選んだ。ロバートソンのオリジナル曲が60年代後半のあの速さと正確さをもはや持っていないとすれば、カバー・コレクションというのは賢明な手である。リヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、リチャード・マニュエルの3人は、そろってそのヴォーカリストふりを発揮した。チャック・ベリー(「プロミスト・ランド」)やボビー・“ブルー”・ブランド(「シェア・ユア・ラヴ」)、サム・クック(邦題「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」)らの名曲から選んだ古典的作品に挑戦しても、いずれもオリジナルからのプレッシャーによる力みは感じられない。この飾り気のない名盤に、2001年リイシュー盤ではアウトテイク6曲が加えられ、それがオリジナルLPからの10曲にうまくフィットしている。(Steven Stolder, Amazon.com)クリエーター:The Band

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